澤井織物工場×kuros’ 特注ストール企画【スペシャル対談 第二弾】

創業約120年。東京都八王子市の小川が流れる土地にひっそりと佇む澤井織物工場にて、毎日身につけたくなる、上質なストールを製作していただきました。

今回のkuros’特注ストールについてのこだわりを澤井織物の澤井紘美さんとkuros’バイヤーの山本で対談。

こだわりのポイントや苦労したことについて語っています。

山本:今回カシミヤシルクとウールシルクの2種のストールを澤井織物工場さんに製作していただきました。まず使用してもらったカシミヤ。日本では生地を製作できるところも少ないと思います。カシミヤの産地やこだわり、織り方の特性などあれば教えてください。

紘美さん:カシミヤの産地は中国かモンゴル。ホワイトカシミヤとブラウンカシミヤがあり、色が濃いものにはブラウンを使用することが多いので通常黒にするならブラウンを使用するのですが、今回はより質のいいホワイトカシミヤを採用しました。繊維長のある上質なカシミヤの細い単糸を使用することでふっくらとした柔らかい仕上がりになっています。

織方はあや織に。ツヤや風合いが出やすくなり、纏ったときに立体感が綺麗に出ます。

カシミヤシルクストールはとにかく肌触りの良さにこだわりました。抜き房を採用し、日々の暮らしでも使えるデザインに仕上げています。

シャトル織機では、横糸が切れずに往復しながら織るため、両サイドには綺麗な耳ができます。裁断して2枚取りしたりすることなく、1枚の贅沢なストールに仕上がっています。

山本:そう、柔らかく、軽いのに立体感が出ることに感動しました!さらに今回2種のストールどちらにもこだわった漆黒の表現。浅くない、上品な黒の表現に感激しました。染めのこだわりをお伺いしたいです。

紘美さん:通常の濃度の二倍で染めています。さらに色落ちしないよう途中で色止めしたりと手が込んでいます。また、少し赤みを足し、奥行き、深みを表現しました。正直、ここまで黒の深みを追求することはあまりないです(笑)

黒にこだわるブランドだからできたアイテムだと思います。

山本:深く綺麗な黒が表現できたおかげで、性別を問わずに身につけたいアイテムになったと思います!

さらに驚くのがストールの肌触りと軽さ。この品質の良さを表現するための織の技術について教えてほしいです!

紘美さん:ウールシルクストールでは防縮ウールを使用していて、ウール独特の毛羽立ちをとり、縮みにくくしています。手洗いができるようになると同時に手触りも滑らかになります。
さらにあや織と平織を組み合わせたことから風合いが出て、立体感もあり、軽さも表現することができました。秋冬らしい温もりを表現しています。シワもつきにくくて扱いやすいのも魅力です!

山本:同じ糸で織り方が違うことでこんなに風合いや触り心地が違うことに本当に驚きました!シンプルが良いけど立体感が欲しいという声を叶えてくれてすごく嬉しいです。理想のストールができました!

また、ウールシルクストールは少し長めのより房で高級感のある仕上がりに。なんと房は機械ではなく職人による手作業で仕上げるというこだわりよう。美しく仕上がるためのこだわりを惜しみません。上質で温かみのある風合いに仕上げていただいています。

どちらも深い黒と肌触りにとにかくこだわったアイテム。ぜひお手にとってその上質さ、心地良さを感じてください。

今回作っていただいたオリジナルストールのおすすめスタイリングをご紹介します。


ふんわり大判
ウールシルクストール 黒
日本製
Model 165cm

ふんわり大判
ウールシルクストール 黒
日本製
Model 170cm

ふんわりやわらか
カシミヤシルクストール 黒
日本製
Model 170cm

ふんわりやわらか
カシミヤシルクストール 黒
日本製
Model 165cm

 

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「Discovery Japan」VOL.4 "伝統と挑戦”の澤井織物工場【スペシャル対談 第一弾】